FP1級(学科)を最短時間で合格する方法

こんばんは中小企業診断士☓1級FP技能士のししまるです。本日はFP1級(学科)に最短時間で合格する方法を考察したいと思います。

本記事の目的

前回記事でFP1級に合格までに必要な時間(3級2級も含めた)をリサーチし、一応の結論として270時間〜720時間と結論づけました。但し、診断士試験と同じく、最低限の勉強時間で試験には合格したいというニーズも一定数はあると思いますので、最短時間で合格する方法を考察したいと思います。
尚、この記事の対象者は金融業界就業者で相当程度の金融知識の保有を前提としています。(3級はノー勉で合格するレベル)

ししまるの実績の開示

まずは恥ずかしながら私の実績を開示します。
受験前のスペックとして、
・第1回受験当時は51歳
・政府系金融機関に勤務しており、不動産、証券、法人税務、相続にかかる知識は相応に保有するも、社会保険分野、個人所得税にかかる知識は貧弱。
・3級、2級は未受験(勉強もしていない)
・中小企業診断士を前年に合格
短時間勉強法を提唱していますが、FP1級については2回不合格を経験し、3回目で運よく合格しました。
それぞれの勉強時間の概算および、試験結果は下記の通りです。
第1回2020年1月 95点(基礎42点応用53点)学習時間30時間(学習期間1ヶ月程度)
第2回2020年9月112点(基礎46点応用66点)学習時間30時間(学習期間1ヶ月程度)
第3回2021年1月124点(基礎52点応用72点)学習時間60時間(学習期間1ヶ月程度)合計120時間?

実際の勉強方法

1回目→使用テキスト「スッキリわかるFP1級テクスト+問題集」TAC出版
テキスト通読6時間 応用問題20時間 応用過去問4時間
応用中心に学習し、基礎はテキスト通読のみでほとんど行っていなかった、結果として、基礎の点が取れない+応用の計算問題以外の穴埋め問題がができないことから、連続不合格。
2回目→使用テキスト「FP技能士特訓テキスト1級」「FP技能士精選問題解説集」1級 きんざい
テキスト通読10時間応用問題15時間 デジタルドリル5時間
3回目→使用テキスト2回めと同じ
テキスト通読10時間 FP1級過去問道場による過去問40時間(2343問) 応用問題20時間
前2回の反省を踏まえ、基礎を中心の学習に転換。基礎の点数は思ったほどは伸びなかった一方、応用の穴埋め問題ができるようになったことから、応用の点数ものびて、ギリギリ合格!

中小企業診断士☓1級FP技能士ししまるが提唱する最短勉強法

自身の反省を踏まえ、FP1級試験の最短勉強法について考察してみました。
100時間あればなんとかなるのではないかと思っています。
尚、この勉強法は下記を前提条件としていることにご注意ください。
①FP業務にかかる基礎知識を保有していること。(金融機関等で5年以上の実務経験があること)
②知識の習得が目的ではなく、あくまで試験に合格することが目的であること。
③万人が確実に合格する方法ではないこと。

◎勉強スタイル 大戦略
・1級をいきなり受験すること⇒最短時間を目指すのであれば必須!
・独学⇒最短を目指すのであればこれも必須!
・模試は受けない⇒同じく必須!

◎得点獲得目標
・基礎50点 応用70点で120点を目指す。⇒1級攻略法としては定番となっています。但し、勉強時間としては基礎:応用を半々で学習することを推奨します。

◎推奨テキスト、サイト
「FP技能士特訓テキスト1級」「FP技能士精選問題解説集」1級 きんざい
⇒やはり、テキストは主催者のものが一番。但し、テキストとしてはあまり読んでいて面白くない(頭に入らない)
 FP1級ドットコム
⇒過去問が充実。間違えた問題のみの復習機能等機能も充実。解説はあるものとないものがある。
1級FP過去問解説
⇒過去問の解説が充実。

◎具体的な手順時間配分
・テキスト通読5時間⇒読み流しで良い。覚えようとしてはいけない。理解できない部分は読み飛ばしでよい。
・応用対策 「FP技能士精選問題解説集」1級 応用問題 40時間 過去問3回分5時間
⇒最低3周できれば5周 
・FP1級ドッドコムによる基礎過去問 45時間 1級FP過去問解説による解説確認5時間

◎応用攻略にかかる留意点
・FP1級の攻略ポイントはいかに応用で高得点を上げるかにかかっている。
・応用の計算問題のパターンは限られているので、ここを確実に抑える。但し、計算問題の中でも、ライフプランニングにかかる計算問題はパターンが多いので、過去問で出たパターンは全て抑えておく。(問題集だけでは足りない)
・応用で出てくる穴埋め問題は侮れない。基本的な問題ばかりであるが、用語、数字の暗記が必要。(3級2級の勉強を行っていないと、ここで苦戦する。基本的な用語、数字は3級のテキストで覚えるのが良いかもしれない。1級テキストだと何が最重要事項かわからない。1級テキストを記憶しようとすると、この学習法では時間的に無理!)

まとめ

最短学習法のこつをまとめると
①理解系の計算問題を確実に抑え、得点源とする。(応用問題が該当)
②暗記系の問題は、過去問をアプリで数多くこなし、短期記憶で覚える。(基礎問題が該当)
となります。
FP1級基礎は範囲が膨大かつマニアックであり、過去問と同じ内容の問題も少ないため、極めて難易度が高い試験だと思います。一方、応用はパターンが限られており、かつ理解系なので、短時間学習でも、高得点が狙えます。
応用で80点を取ることができると、かなりの確率で合格が見えてきます。
応用での高得点を模索する一方、基礎でも50点を確保するために、過去問を潰しこむのが、正しい戦略だと思います。
この記事がみなさまのFP1級合格に少しでも役立てば幸いです。







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