【退職時のTips】企業型確定拠出年金のiDeCoへの移管
退職するといろいろな手続きを行わなければなりません。その一つが確定拠出年金の移管作業。転職により、転職先の企業に確定拠出年金制度があれば、そちらへの移管となりますが、ない場合にはiDeCoへの移管手続きが必要となります。
目次
退職時企業型確定拠出年金の移管先はどうする?
退職前の企業で企業型確定拠出年金に加入していた人は、退職に伴い企業型確定年金に関する手続きが必要となります。退職後、転職により新しい企業にお勤めの方で、転職先に企業型確定拠出年金がある方は転職先の制度に加入することとなります。
転職先に企業型確定拠出年金がない方、独立起業される方、公務員、専業主婦になられる方はiDeCoへの移管が必要となります。退職後6ヶ月以内にiDeCoへの移管手続きを行わず、放置していると、国民年金基金連合会に自動移管されてしまいます。自動移管後は年間624円の管理手数料がかかるほか、自動移管された状態では60歳になっても、資産の引き出しができません。自動移管はデメリットしかないので退職後まだ再就職の目処が立っていないのであれば、早めにiDeCoへの移管手続きを行うべきです。
iDeCoの運営管理機関を決めよう
企業型確定拠出年金は勤めている会社により指定の運営管理機関が決まっていますが、iDeCoの場合は取扱の金融機関は自分で選択することができます。
企業型確定拠出年金に加入していた人の中には、企業型と同じ金融機関でiDeCoをしないといけないと思っている人も多いですが、実はどの金融機関を得らぶのも加入者の自由です。
では金融機関はどのように選ぶべきでしょうか?iDeCoの取扱金融機関を選ぶには①口座管理手数料②商品ラインアップ③その他のポイントで比較するのが良いと思います。
①毎月の口座管理手数料については最安値が171円、高いとこだと629円で10年間累計で5万5千円程度の差が出てきます。171円の金融機関は証券会社系が大半で、銀行ではイオン銀行、ソニー銀行、みずほ銀行、三井住友銀行が171円です。
②商品ラインアップ:総じて銀行系は投資信託の信託報酬が高い傾向にあります。おすすめは証券系です。中でもおすすめは楽天証券とSBI証券。こだわりがない方であれば、このどちらかを選べば良いでしょう。
楽天証券VS SBI証券 どっちを選ぶか?
楽天証券 | SBI証券 | |
特徴 | 証券口座と年金口座を同じサイトでまとめて管理することができる。 | 低コストファンドが充実。 |
楽天証券の特徴として、サイトの利便性が挙げられます。一方でSBI証券は低コストファンドが充実していることです。
主要な商品を比較してみます。iDeCoは超長期の投資商品であり、個人的な考えとしてアクティブ型ではなくインデックス型で運用した方が長期的なリターンが高いと考えています。楽天証券とSBI証券の主要なインデックス商品を比較します。
楽天証券 | 実質信託報酬 | SBI証券 | 実質信託報酬 | |
国内株式 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.17600% | <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.15400% |
海外株式(先進国) | たわらノーロード先進国株式 | 0.10989% | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.10230% |
複合資産 | 楽天・インデックス・バランス(DC年金) | 0.16300% | eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.15400% |
REIT | 三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.27500% | <購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド | 0.27500% |
若干ですが、SBIのほうが信託報酬が安いようです。
甲乙つけがたいが、SBI証券で申し込んでみる。手続きの実況
SBI証券に口座があることが前提です。
①トップ画面からiDeCoのボタンを押します。
②iDeCoの画面でお申し込みを押します。
③転職先が決まっていない場合は自営業者等になります。
④加入資格のご確認画面で説明書の記載内容に同意します。
⑤60歳未満にはいをクリックします。
⑦無職の場合は 自営業をクリックします。
⑧あるをクリックします。
⑨企業型確定拠出年金をクリックします。
⑩拠出するを選びます。(拠出しない方はしないを選びます。)
11 webでやってみます。
12 メールアドレスを登録します。
13 メールにとどいた認証コードを入力します
14 本人確認書類を選択します。
15 提出方法を選択
16 振替口座を登録
17 新規入金分の投資割合を選択 →完了
まとめ
企業型確定拠出年金をお持ちの方が退職し、当面再就職の目処が立っていない場合は速やかにiDeCoへの移管手続きを行いましょう。SBI証券で実際に手続きしてみましたが、色々つまづきながらも、ネットだけで完結できました。申し込みは終わりましたが手続き後以降完了までには1ヶ月から2ヶ月位かかるようです。実際に移行完了しましたらご報告します。