中小企業診断士一次試験に最短時間で合格する方法

こんにちは中小企業診断士のししまるです。久しぶりの投稿となります。本日は中小企業診断士一次試験に最短時間で合格する方法について考察します。

ししまるの実績の開示

まずは私自身の実績を公開します。
診断士一次試験については2019年5月ゴールデンウィーク明けより学習開始し、約100時間の学習時間で同年の1次試験に合格しました。多分相当短い方だと思います。
試験の点数は経済88財会計56企業経営77管理運営65法務60情報72政策64
合計482点

・年齢は当時50歳
・政府系金融機関に勤務しており、本業における知識背景は相応に有
・経済学部出身
・独学 診断士ゼミナール受講

実際の勉強法

テキスト通読(3時間)
過去問3年分(2時間×3年=6時間)
(⇒過去問1年分(1時間)+答え合わせ・間違えたところの解説確認(1時間))
テキスト通読(2時間)
過去問2年分(1時間×2年分=2時間)
1科目当たり13時間×7科目=91時間
補習:タック問題集アプリ 3時間×3科目(法務、情報、政策)9時間
計100時間
科目によって強弱はありましたが、おおむね上記の通りでした。

診断士一次試験最短勉強法の留意点


診断士一次試験の勉強時間は学習会前の知識量に大きく左右されるので、人によって合格までの必要学習時間は大きく異なると思います。
また、学習時間が短ければよいというものでもなく、本来は診断士活動を行うにおいて基礎的な知識をしっかりと勉強すべきとも思っています。
一方で、純粋に診断士一次試験に最短、最小限の勉強で合格したいというニーズもあると思いますので、自身の経験を元に最短で合格以下で考察してみます。

中小企業診断士ししまる的最短勉強法

目標設定:中小企業診断士1次試験に最短の学習時間で合格すること。
前提条件:
①中小企業経営実務に関する基礎的な知識はある程度保有していること。
   (目安:学習開始時時点における7科目合計点280点=1科目平均40点以上)
②知識の習得が目的ではなく、あくまで試験に合格することが目的であること。
③万人が確実に合格する方法ではないこと。
以上を前提に自身の経験を元により時短に振り切った勉強法を考察します。

最短勉強法でしてはいけないこと

まずは合格の為に絶対必要ではないことはやらないことが重要。
以下がしてはいけないこと。
・講義の受講(リアル講義、ネット講義)
理由:知識のインプットは耳で聞くより紙で読む方が圧倒的に早いので。
・模試
・過去問以外の問題集
・ノートの作成

最短勉強法ですべきこと

・過去問(難易度の記載、分かり易い解説)
・問題アプリ(解説のあるもの)

具体的手順

まずは独学が大前提。最短時間を模索する場合、授業を受ける時間はありません。通信講座の場合も教科書の利用はOKですが、ビデオ講座はNGです。

①目標設定 最短勉強法なので430~440点をを目標とするのがよい。
②現状把握 先ずはノー勉で、過去問を一通り解く。過去問答練など無料のサイトでOK。勉強開始時点における実力の把握、苦手分野、得意分野の把握、問題の傾向を大づかみするのが目的。この時点で280点(平均40点)未満であれば、この短時間勉強法は諦め、通常の勉強をお勧めします。
③プランニング 目標と現状のギャップを埋めるための学習プランを策定する。理解系科目(経済、会計、経営、管理運営)についてはできるだけ内容の薄い教科書を選定する。暗記系科目(法務、情報、政策)については教科書は不要。問題アプリ(おススメはTACのスピード問題集)で勝負する。
④インプット 教科書の通読はあくまで概要を理解するために行う。教科書で覚えようとしてはいけない。ビデオ講座も厳禁。読む方が圧倒的に早い。
⑤アウトプット 過去問をやり、間違えたところ中心に解説を熟読。覚えるのはこちらで覚える。
⑥チェック 過去問を2~3年分やった後、弱い分野、理解できない分野につき教科書を復習する。
⑦アジャスト 弱点につき勉強法を再検討する。

割り切りが重要

診断士1次試験は範囲が極めて広いため、100点を目指すといくら時間があってもたりません。基礎的問題は抑える一方で、難問は捨てる勇気が重要です。
例えば、問題構成のイメージとして4択問題A(常識で解ける)20%B(基礎的問題)30%C(やや難問)30%Ð(難問)20%とします。そこでとるべき戦略は
A問題⇒95% B問題⇒80% C問題⇒50% D問題⇒25%の確保を目指します。
結果 A 95%✖20=19
   B 80%✖30=24
   C 50%✖30=15
   D 25%✖20=5 計63点と合格基準をクリアできます。
換言すれば、①AB問題を取りこぼさない。②C問題は2択にできるぐらいまでは勉強する。③Ð問題は勉強せず、運に任せる。という戦略になります。

問題アプリは最強のアイテム

人間年を取ると記憶力が低下します。記憶には短期記憶力と長期記憶力があり、そのどちらも低下するのですが、特に長期記憶に時間がかかるようになる気がします。その対策として有効なのが、問題アプリによる短期集中の覚えこみです。アプリの問題を一通り解き、間違った問題を間違えなくなるまで繰り返す。これだけで結構覚えることができます。但し、短時間で記憶したものは長期定着はしません。試験前日に一夜漬けでするのがベストです。
 尚、短期に繰り返し行うと、問題内容ではなく、正解の記号を覚えてしますので、正答ではなく、間違っている記載のどの部分が間違いかを覚えること本勉強法のコツなります。

科目別の勉強順序 

理解系科目(経済、会計、管理運営、経営)は理解するのに時間はかかりますが、理解してしまえば、問題パターンは比較的定型ですので、長期記憶が容易です。なので学習は理解系科目から行い、時間配分を多めに行うことが必要です。
一方、暗記系科目は範囲が広く、用語、数値等を記憶しないといけないので、直前学習がおススメです。極論、勉強は理解系科目に集中し、暗記系科目については前日アプリのみ一科目4時間程度の勉強で勝負することも選択肢としてはありです。

本当にお伝えしたかった事

本勉強法は実は勉強法ではありません。試験攻略法です。万人にお勧めできる方法ではないですし、これで受かる人もいれば、落ちる人もいると思います。本当にお伝えしたかったのは以下の2点です。
①中小企業診断士1次試験は100時間以下の勉強で合格可能。個々の試験レベルの難易度は銀行業務検定3級レベル。但し、範囲は広いので、プランニングは重要。
②中小企業診断士として真に必要なことは、1)現状と目標のギャップの把握。2)ギャップを埋めるための対策をリサーチする力3)対策を実行し、途中でチェックし、修正する力。
限られた時間の中で、より有効な課題解決提案を行うことが診断士には求められます。

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